企業型DCの導入をご検討中の企業様へ【Newsletter11月号】

   

将来の退職金制度をどう設計するかは、企業の人件費マネジメントにおいて避けられないテーマです。近年は、従業員の自助努力を促しつつ、企業として財務リスクを抑えられる制度として「企業型確定拠出年金(企業型DC)」が注目されています。

一方で、企業年金の選択肢として「はぐくみ企業年金(確定給付型)」との違いがわかりづらいという声も多く聞かれます。
今月号では、企業型DCを導入する企業が押さえておきたいポイントを、制度の比較を通してわかりやすく整理します。


【11月号のテーマ】

はぐくみ企業年金と企業型DCの違い|退職金制度はどちらを軸にすべき?

近年、企業の退職金制度として「はぐくみ企業年金」と「企業型確定拠出年金(企業型DC)」の2つが注目されています。どちらも老後資産形成を目的としていますが、会社と従業員のどちらがリスクを負い、どの程度の資産形成が期待できるかという点で制度の性質は大きく異なります。

はぐくみ企業年金は企業が給付額を約束する確定給付(DB)型で、2025年度利回りは0.3%と国債水準に連動します。一方、企業型DCは会社が掛金を拠出し、従業員が自分に合った商品を選ぶ確定拠出型。会社は掛金以上のリスクを負わず、従業員は長期の資産形成に取り組める仕組みです。

導入コストの差は小さく、「費用の大小」よりも、自社としてどこまでリスクを抱えるか、従業員にどこまで資産形成の機会を開くかが重要です。
企業型DC、とくに選択制DCは、従業員が自ら資産形成の進め方を選択できる点が大きなメリットです。企業側としても、こうした“主体性を尊重できる制度”を取り入れることで、長期的な人材育成や定着にもつながりやすくなります。退職金制度を検討する際には、一つの視点として活用いただければと思います。


今月の3つのポイント

  • はぐくみ企業年金と企業型DCの性質の違いを理解する

  • 企業型DC(選択制DC)が導入企業で増えている背景を知る

  • 退職金制度を“経営戦略の一部”として考える重要性

退職金制度は、採用・定着、人件費の将来像にも影響する経営上の重要テーマです。制度を比較し、自社に合った仕組みを検討する材料として、ぜひ今回のNewsletterをご活用ください。

🔗 Newsletter 2025年11月号(PDF版はこちら)

導入をご検討中の企業様向けNewsletter11月号



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