企業型DCの導入をご検討中の企業様へ【Newsletter12月号】
将来の退職金制度をどう設計するかは、企業の人件費マネジメントにおいて避けられないテーマです。近年は、従業員の自助努力を促しつつ、企業として財務リスクを抑えられる制度として「企業型確定拠出年金(企業型DC)」が注目されています。
一方で、制度を検討する場面では「投資=ギャンブルでは?」という不安が先に立ち、説明の出発点でつまずいてしまうケースも少なくありません。
今月号では、企業型DCの前提となる“投資の考え方”を、ギャンブルとの違いからわかりやすく整理します。
【12月号のテーマ】
そもそも投資って何? ギャンブルとどこが違うのか
投資という言葉には「難しそう」「ギャンブルみたいで不安」というイメージがつきまといがちです。しかし本来の投資は“偶然に賭ける行為”ではなく、“企業や社会の成長にお金を投じ、その成果を長期で受け取る仕組み”です。では、ギャンブルとどこが違うのでしょうか。
大きな違いは「期待値」と「仕組み」にあります。ギャンブルは参加者全体で見ると必ずマイナスになる“負けが前提の仕組み”です。参加者が出したお金の一部は胴元の取り分として差し引かれるため、誰かが勝っても全体の合計は減っていきます。これは参加者同士が奪い合うゼロサムの構造といえます。
一方で投資は、世界経済や企業の成長が積み重なることで、長期的にはプラスが期待できることが歴史的に確かめられています。社会全体が成長し、その果実を分け合う“プラスサムの仕組み”である点が、ギャンブルとの本質的な違いです。企業型DCは、このプラスサムの世界を社員が無理なく活用できる制度です。掛金は毎月コツコツ積み立てられ、長期・分散・複利の効果が自動的に働きます。
今月の3つのポイント
投資とギャンブルの違い(期待値・仕組み)を整理する
企業型DCが“社員の資産形成の入口”として機能する理由を知る
人材の確保が難しくなる中で、退職金制度をどう位置づけるか考える
人材の確保が難しくなるなか、会社がどこまで社員の未来づくりを支えるかは、採用や定着にも影響します。制度の良し悪し以前に、前提となる考え方をそろえることで、社内の納得感や導入後の運用も進めやすくなります。ぜひ今回のNewsletterをご活用ください。
🔗 Newsletter 2025年12月号(PDF版はこちら)

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