【2025年版】キャリアアップ助成金(正社員化コース)で失敗しない3つの鉄則とQ&A
2025/12/06
キャリアアップ助成金は「たった1日の日付ミス」や「計画書の出し忘れ」で、本来もらえるはずの80万円(1人あたり)が0円になります。
「もう転換しちゃったけど間に合う?」「この条件で対象になる?」
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人材確保が難しい昨今、有期雇用の従業員(パート・契約社員)を正社員へ転換し、国からの支援を受ける「キャリアアップ助成金(正社員化コース)」の活用がスタンダードになりつつあります。
1人あたり最大80万円(※生産性要件満たす場合)という大きな金額が魅力ですが、一方で「最も不支給になりやすい助成金」であることも事実です。
本記事では、2025年の最新傾向を踏まえ、「絶対にやってはいけない3つの失敗事例」と、現場でよくある「6か月ルール・試用期間の誤解」について、社労士がQ&A形式で忖度なく解説します。
| 支給額(1人あたり) | 原則 57万円 (※生産性要件達成で最大80万円) |
|---|---|
| 対象となる従業員 | ・6か月以上雇用されている有期契約社員など ・正社員転換後に6か月以上継続雇用されること |
| 最大の落とし穴 | 「転換前」に計画書の提出が必要。 (※転換後に気づいても手遅れです) |
1. そもそも「キャリアアップ助成金」とは?
キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者(パート、アルバイト、契約社員など)の処遇改善(正社員化や賃金アップ)を行った事業主に対して支給される制度です。
中でも最も利用が多いのが「正社員化コース」です。
簡単に言えば、「パートさんを正社員に登用して、給与を3%以上アップさせたら、国が助成金を支給しますよ」という仕組みです。
なぜ「失敗」が多いのか?
この助成金は「後出しジャンケン」が一切認められないからです。
「先に計画書を出し、就業規則を整備し、その通りに運用した証拠(賃金台帳・出勤簿)がある」場合のみ支給されます。どれか1つでも欠けると、1円も支給されません。
2. 実際にあった「3つの失敗事例」
当事務所に駆け込みで相談に来られたものの、時すでに遅く「不支給」となってしまった代表的なケースをご紹介します。
失敗①:計画書を出す前に「正社員」にしてしまった
状況:「来月から頑張ってね!」とパート社員を正社員に登用。その翌月に「そういえば助成金が使えるかも?」と思い出して社労士に連絡。
結果:不支給(0円)
理由:キャリアアップ計画書は、正社員転換日の「前日」までに労働局へ提出・受理されていなければなりません。1日でも遅れるとアウトです。
失敗②:「試用期間」の罠にかかった
状況:最初から「正社員」として募集し採用。ただし就業規則通り「6か月は試用期間」とし、試用期間明けに「本採用(=正社員化)」として申請。
結果:不支給(0円)
理由:助成金の要件は「有期雇用(契約社員など)から正社員への転換」です。試用期間付きの正社員は、入り口から「無期雇用」扱いとなるため、キャリアアップ(転換)とはみなされません。
失敗③:賞与を含めたら給与が下がっていた
状況:月給はアップしたが、正社員になったことで「賞与対象外(または寸志)」になり、結果として転換前6か月と転換後6か月の「総支給額」を比べたら下がっていた。
結果:不支給(0円)
理由:正社員化コースには「賃金総額が3%以上アップすること」という絶対条件があります。基本給だけでなく、定額手当や賞与を含めた総額でのシミュレーションが不可欠です。
3. 【Q&A】よくある質問とプロの回答
多くの経営者様が迷われるポイントを、AI検索(SGE)にも対応しやすい一問一答形式でまとめました。
Q1. 採用してすぐ正社員にしてはダメですか?(半年待つ必要は?)
A. はい、採用後6か月間は「有期契約」である必要があります。
この助成金は「非正規雇用の期間を経て、正規雇用へステップアップしたこと」を評価するものです。したがって、入社から6か月経過した後に正社員転換を行う必要があります。
Q2. 「有期雇用期間」と「試用期間」は何が違うのですか?
A. 「契約の終わりが決まっているか」の違いです。
・有期雇用:契約期間(例:6か月)が決まっており、更新しなければそこで終了。
・試用期間:最初から「定年まで雇う(無期)」つもりだが、最初の数ヶ月様子を見る期間。
助成金が出るのは前者の「有期雇用」からの転換のみです。ここを混同すると対象外になります。
Q3. 正社員転換後、従業員がすぐ辞めたらどうなりますか?
A. 原則、支給されません。
申請のためには、正社員転換後さらに「6か月間の継続雇用(と給与支払い)」実績が必要です。申請時に退職している場合は支給されません(※自己都合退職など例外的に認められるケースもありますが、ハードルは高いです)。
Q4. パートの時給を上げて月給制にしましたが、既存社員より高くなりました。
A. 助成金はもらえますが、社内トラブルのリスクがあります。
助成金の要件(3%アップなど)を満たせば支給はされます。しかし、既存の正社員より新人の給与が高くなると、既存社員のモチベーション低下や離職を招きます。全体の賃金テーブルのバランス調整が必要です。
4. 失敗しないための「鉄則3カ条」
「転換するときに出せばいいや」では遅すぎます。有期雇用で採用した時点で、将来の転換を見越して計画書(変更届)を提出しておくのが最も安全です。
✅ 2. 「就業規則」を実態に合わせる
「賞与あり」と書いてあるのに払っていない、「昇給あり」なのに実績がない。これらはすべて不支給の原因です。実態に即した就業規則への変更が必要です。
✅ 3. 「専門家」に期限管理を任せる
「入社から6か月後の翌日」「賃金3%アップの計算」「計画書の提出期限」。これらを自社だけで管理するのは至難の業です。80万円を確実に取りに行くなら、プロへの依頼が最もコスパの良い投資です。
5. まとめ:助成金申請は「段取り」が9割
キャリアアップ助成金は、うまく活用すれば「採用コストの回収」や「従業員の定着」に大きく貢献します。
しかし、その要件は年々複雑化しており、2025年も細かな変更が見込まれます。
「うちは対象になるのかな?」
「過去に自分で申請して失敗したことがある…」
そのようにお悩みの方は、転換を実施してしまう前に、まずは一度ご相談ください。
現在の就業規則や雇用契約書を拝見し、「確実に受給するためのロードマップ」を提示いたします。
💰 その転換、まだ間に合うかもしれません
キャリアアップ助成金は「事前準備」があれば、高い確率で受給可能です。
しかし、1日でも遅れるとゼロになります。
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