【2025年最新版】業務改善助成金の「追い越しルール」とは?初めての方でもわかるやさしい解説
業務改善助成金を活用して賃金を引き上げたい。でも「追い越しルール」って何?という声をよく聞きます。
今回はこのルールを、図と表を交えて、初めての方にもわかりやすく解説します。
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🔍 そもそも「追い越しルール」とは?
簡単にいうと、事業場内で一番低い時給の人(最賃者)を賃上げしたとき、それより少し高かった人が“逆転される”のを防ぐためのルールです。
助成金の趣旨は「職場全体の処遇改善」。一部の人だけ上げて周囲と逆転してしまうのは不公平。
そのため、「追い越されそうな人」も同じ金額だけ引き上げてくださいねというルールがあるのです。
📊【例】追い越しルールのイメージ図
氏名 | 引き上げ前の時給 | 賃上げ後の時給 | 備考 |
---|---|---|---|
Aさん(最賃者) | 960円 | 990円(+30円) | 基準者 |
Bさん | 970円 | 1,000円(+30円) | 追い越し防止の対象 |
※このように、Aさんが引き上げられると、Bさんが“逆転されてしまう”ため、同じ30円引き上げが必要になります。
💡 なぜこのルールがあるの?
- 助成金の目的は「最賃層の底上げ+職場のバランス維持」であり、1人だけ上がると、周囲との不公平感やトラブルの原因にもなり得るが、追い越された人も同じだけ上げることで、全体的な処遇改善として認められるため助成対象にも含まれる。
📌 実務上のポイント
- 誰が「最賃者」なのかを把握し、その上下の賃金帯を確認
- 追い越される可能性のある人を事前にピックアップ
- 同額以上の引き上げを計画し、賃金台帳・就業規則で裏付けを取る
👨🏫 まとめ|“追い越し”を防ぐことが、助成金活用の第一歩
業務改善助成金は、少額でも賃上げする企業にとって非常に使いやすい制度です。
ただし、「追い越しルール」を知らずに引き上げを実行すると、助成対象外になることも。
申請前の制度設計、賃金シミュレーション、申請書類の準備は、社労士におまかせください。
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「誰をどれだけ上げれば対象になる?」「何から手を付ければいい?」
そんな疑問にも、当社労士法人が丁寧にお応えします。
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